青い瞳 追加

タカシマさんのこと書き漏れてましたね。

飛行機乗る前にぶわっと書いてはいけなかった。笑

劇中のタカシマさんは本当はオノって人間なんだけれども。
この物語の中で唯一、「理想」を押し付けようとはしない人物だなと。
勿論、自分の中にはあるのだろうけれども。
(だからこそ、自分自身では無くてタカシマに拘った?)
理想を持ちながらも、現実を受け止めて存在している印象。
もしくは、押し付けるのでは無くて導こうとしてるのかな。
「まただ!わからないことが多すぎる!」
こらは互いの理想を押し付けあう周囲の事?
タカシマさんのラストシーンは、「ツトムくん!」と混乱の中声を掛けていたのと一転して、感情が読み取れないような、そんなラストでした。
そんなタカシマさんの名前を呼ぶツトムの母。
希望の光をタカシマさんに見出したのかな。
それとも、あれは本物のタカシマさん??

タカシマさんと母の関係。
タカシマさんが、ツトムの母に好意を持っているようなんですが。
ツトムの母も満更ではない?
色んなものが崩壊している事を示しているのか…?

父の「戦争が終わってから部品がよくこわれるようになった……」
それぞれが壊れていく事を示しているような、そんな台詞だなぁと。

エバとマコトの関係も気になる。
邪魔な旦那さん(サイトウ)を排除した?
この2人の掛け合いの中に、色々とつまってますよね。
例えば
エバ「〜例えば親切が迷惑となってしまったり、その逆だったりすることがあるんだってことを〜」
この台詞は後の
サム「〜よかれと思ってやったことが、逆の意味になって転がり始め〜」
と繋がってきたり。



ここからは11/14と15に観劇したのもふまえて。

今回の観劇では、もしもこれが全て、ツトムと母の空想だったら。と思って観てみました。
サイトウの死は実はツトムの死で、母はツトムの死を認めてない。
しかし最後にその事実を母が受け止める。というもの。

サムの「…思えば、あの時から、オレたちは、いや、オレは…ひとつの大きな物語に迷い込んでいたのかもしれない……。物語?フフフ…言い方を変えよう。別の時間だ…」
という台詞から、この説を思いつきまして。

実はサムも、川を渡っている時に亡くなっている。
辿り着いたのは別の時間=ツトムの空想の場所(もしくは死の世界)
なので、サムが見えているものも全て空想。

母視点で描かれる世界に現れるツトムは、全て空想のツトム。
ツトム視点で描かれる世界に現れる人々は、全て空想の人物。

矛盾点多いですけど、ひとつひとつの台詞が違って聞こえて楽しかったです。


どう物語を観るのか。
どの登場人物に感情移入するのか。
今自分が置かれている立場は。
男性が女性か。
子どもがいるのかいないのか。
etc……
それらによって全く受け取り方が変わるなぁ、と思いました。

今回は5公演で終わりなので、なんだか寂しいですね。
千秋楽まで、無事に終わりますように!
(11/15の公演で舞台装置トラブルあったのでね…)